企業活動において「バックオフィス業務の効率化」は重要な経営課題の一つです。特に、経理・会計部門は、専門性が高く属人化しやすいため、アウトソーシングやテクノロジーの導入が注目されています。
本稿では、「会計アウトソーシング」とは何か、導入事例や実際の業務効率化の成果についてご紹介します。
アウトソーシングとは、「外部委託」と訳され、企業が自社の業務の一部を外部の専門業者やサービスに委託することを指します。企業が、自社の業務の一部を外部の専門業者に委託することで、主に「専門性の確保」「コスト削減」「業務効率化」を目的とする戦略的手段のことです。
💡主な目的💡
・コスト削減(人件費、教育費などの抑制)
・業務品質の向上(専門性の確保)
・リソースの再配置(コア業務への集中)
・業務の可視化・標準化の推進
💡導入の背景💡
1. 人材不足と専門性の確保
中小企業ほど、経理スタッフが少人数かつ複数業務を兼務しているケースが多いです。欠員が出ると「誰が仕事を引き継ぐか」が大きなリスクになります。それゆえ、社内で経理人材を確保するのが難しく、アウトソースに踏み切るケースが多くあります。会計アウトソーシングは、特に専門性が高い、定型化しやすい、または社内で対応するにはコストや人材の面で負担が大きい業務で活用されるケースが多くあります。
2. システム導入と業務フロー再設計のハードル
クラウド会計やAPI連携は便利ですが、導入にはIT知識・運用ノウハウが必要です。社内にノウハウがないと、設定やカスタマイズで手が止まり、結局元の手作業に戻ってしまいます。既存の請求書発行、領収書管理、月次決算の手順をすべて見直して、システム上の自動化フローに落とし込む作業は、一朝一夕には完了しません。ここも専門家の支援で「設計〜設定〜運用」を一気通貫で進めるのが近道となります。
| 項目 | 自社運用 | アウトソーシング導入後 |
|---|---|---|
| 正確性 | 担当者依存 | 専門家・チェック体制 |
| スピード | 遅延発生 | 自動化・分散処理で短縮可能 |
| コスト | 変動しやすい | 固定費契約で予算管理しやすい |
| 柔軟性 | 社内事情に依存 | ニーズに合わせた対応可能 |
| 改善提案 | 気づきにくい | 外部視点で継続提案あり |
🧩 事例1:製造業A社(従業員規模:50名)
課題➡日々の仕訳入力・給与計算・月次決算までを1名の経理担当が担っていたため、属人化が進み、突発的な退職により業務停止のリスクが顕在化していた。
アウトソーシング後の変化
1.クラウド会計への全面移行で銀行・カード明細は翌朝自動登録(API連携含む)
2.外部パートナーによる週次レビュー体制の構築
3.社内担当はデータ登録と承認業務に専念し、月次レポートの精度が向上
📊効果
1.月次決算の早期化(10営業日→5営業日)
2.データ精度向上で経営会議の信頼度アップ
3.社内リソースの再配置による営業支援強化
🧩 事例2:IT企業B社(スタートアップ/従業員15名)
課題➡バックオフィス業務が代表に集中。会計・請求・支払業務が後回しになり、資金繰りの可視化が困難。
アウトソーシング後の変化
1.請求・支払業務をGoogle Apps Scriptで自動化
2.レシート・領収書のOCR処理と仕訳連携
3.専門家による資金繰りシミュレーションレポートの定期提供
📊効果
1.キャッシュフロー管理の可視化により投資判断が迅速化
2.月次の資金残高報告をSlackで自動通知
3.創業者は顧客対応やプロダクト開発に専念
これらの詳細事例から分かるように、単に「外す」だけでなく、ツールとプロセスをしっかり設計し運用することで、短期間で大幅な工数削減と品質向上が実現します。
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